小中学校のいじめ件数大幅増

2023-04-10 掲載

(北見市/教育)

北見市 前年比66件増の152件

 北見市は5日に開かれた定例市教委で、2022年度「市立学校の問題行動の概況」を報告した。小中学校から報告されたいじめの件数は152件で前年度の86件、前々年度の94件を大きく上回った。不登校児童生徒数は281人で前年の215件を上回った。

いじめの見逃しゼロ掲げ

 報告されたいじめの件数は小学校が100件(前年度比58件増)、中学校52件(同8件増)。小中学校合わせて152件(同66件増)で、特に小学校での増加が目立った。

「おなやみポスト」設置効果も

 増加の背景について市教委学校教育部は「いじめの見逃しゼロとなるよう報告を求め、特に昨年度は1人1台端末で発信できる『おなやみポスト』が設置されたことも増加の要因」と説明した。

 「いじめの様態」は「冷やかし、悪口など」が全体の62・5%を占め、このほか「叩かれたり蹴られたりする」「仲間外れ」など。「いじめ発見のきっかけ」はアンケート調査など「学校の取り組み」が52・0%で最も多かった。

 「いじめの状況」は「解消している」が143件(94・1%)、「解消に向けて取り組み中(いじめの行為は止んでいる)」が9件(5・9%)で「いじめの行為が止んでいない」は0件だった。

不登校は281人
約半数が前年度からの継続

 不登校の状況については、小学校が84人(前年度比13人増)、中学校が197人(同53人増)で、計281人(同66人増)。このうち前年度からの継続が150人で、全体の53%に上った。

 不登校の主たる要因は「無気力・不安」が151人で全体の53・7%。このほか生活の乱れや人間関係などが挙げられた。

 同部は、不登校が生じない学校づくり、個に応じた効果的な支援などに努めるとしている。(柏)

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