報告されたいじめの件数は小学校が100件(前年度比58件増)、中学校52件(同8件増)。小中学校合わせて152件(同66件増)で、特に小学校での増加が目立った。
「おなやみポスト」設置効果も
増加の背景について市教委学校教育部は「いじめの見逃しゼロとなるよう報告を求め、特に昨年度は1人1台端末で発信できる『おなやみポスト』が設置されたことも増加の要因」と説明した。
「いじめの様態」は「冷やかし、悪口など」が全体の62・5%を占め、このほか「叩かれたり蹴られたりする」「仲間外れ」など。「いじめ発見のきっかけ」はアンケート調査など「学校の取り組み」が52・0%で最も多かった。
「いじめの状況」は「解消している」が143件(94・1%)、「解消に向けて取り組み中(いじめの行為は止んでいる)」が9件(5・9%)で「いじめの行為が止んでいない」は0件だった。
不登校は281人
約半数が前年度からの継続
不登校の状況については、小学校が84人(前年度比13人増)、中学校が197人(同53人増)で、計281人(同66人増)。このうち前年度からの継続が150人で、全体の53%に上った。
不登校の主たる要因は「無気力・不安」が151人で全体の53・7%。このほか生活の乱れや人間関係などが挙げられた。
同部は、不登校が生じない学校づくり、個に応じた効果的な支援などに努めるとしている。(柏)