従来は「全数把握」に基づき、新規感染者数などを報告していたが、5類移行に伴い、季節性インフルエンザなどと同じ定点把握に基づく公表に切り替えた。
定点把握とは、指定した医療機関(北見は7カ所、網走は5カ所)から1週間ごとに患者数の報告を受けるもので、平均値を算出し、定点当たりの患者数として公表する。
定点方式は流行のトレンドや他地域との比較を相対的に知ることができるものの、感染の全体像や状況を細かく把握できないデメリットが指摘されている。
定点方式に変更、全道平均は4・36人
「数字だけ見ても状況がよくわからない」との声も
8〜14日の感染者数は全道平均が4・36人(前週3・32人)で、このうち北見保健所管内が7・14人、網走が2・20人。北見は全道平均よりも高く、網走の2・20人は低いが「この数字だけ見ても状況がよくわからない」との声も聞かれる。
インフルエンザの場合、定点あたり10人以上で注意報、30人以上で警報という発令基準が設けられているが、新型コロナは基準が定められておらず、現在国が検討している段階という。
定点方式でも日時の経過とともに感染の拡大、縮小の傾向はつかめるようになるが、注意喚起の基準がないため北見保健所は「道としては国の方針決定を見守るしかない」としている。(柏)
※道は毎週木曜午後3時、道感染症情報センターは毎週金曜午後3時前後に各ホームページで1週間分の感染状況を公表する。
※本紙では新型コロナの注意報、警報の発令基準などが決まった場合、季節性インフルエンザなどと同様に発令時には記事を掲載します。