北見市シルバー人材センターは2024年度から始まる第四次中期5か年計画を策定した。これまでの5年間を検証し、前回策定したコロナ禍前の2019年度をベースに、会員数や契約金額の回復に努める。
第三次計画以降、同時期に発生した新型コロナの経済への影響や、定年制延長による高齢者の働き方改革の見直しなどシルバー人材センターを取り巻く環境が厳しさを増している。
同センターはこういった社会情勢の変化を踏まえ、過去5年間の検証を行い、新たな5か年計画を策定する上での重点目標に「会員確保と就業機会の拡大」など3項目を掲げた。
会員数については、この5年間で140人減少しており、新5か年計画最終の2028年度までに、コロナ禍前2019年度の814人規模へ回復を図る。具体的には24年度中に会員拡大推進委員会を立ち上げ、女性に特化した就業開拓やデジタルの導入などを急ぐ。
同時に就業機会の拡大に向けて就業拡大委員会を設置し、新規就業先の掘り起こしや幅広い就業の確保をめざす。目標数値については、過去5年間の受注実績額の平均値にあたる4億6630万円を中期計画最終28年度の目標値と設定した。
同センターは「高齢化が加速する中でセンター事業の役割はますます重要になっていく」として、着実な進展をめざしたい考え。(寒)