北見市は今秋開始予定の新型コロナウイルスワクチン定期接種について、市内対象者の自己負担額を3300円とする。24日の市議会福祉民生常任委員会で報告した。
今年3月まで全額公費負担で行われていた新型コロナワクチン接種だが、4月1日から接種者の自己負担による任意接種に切り替わった。国は重症化リスクの高い高齢者らを対象とする定期接種を開始する方針で、インフルエンザワクチンの定期接種と同様、実施主体は各市町村となる。
対象者は①65歳以上②60~64歳で一定の基礎疾患のある人。
説明によると、国が示す標準的なコロナワクチン接種費用は1人あたり1万5300円で、このうちワクチン代が1万1600円。今年度は国がワクチン代のうち8300円を自治体に助成するため、市は接種者の自己負担をワクチン代相当分の3300円とし、接種費用の残額分3700円を市が負担する。
一方、インフルエンザの定期接種はこれまで、自己負担を1100円としてきたが、新型コロナと同様にワクチン代相当分を自己負担とするよう考え方を統一。接種費用3850円のうち、自己負担を前年比500円増の1600円とし、残額2250円を市が負担する。
インフルエンザの定期接種開始は10月中旬以降となる予定で、市健康推進課は「ワクチンの供給状況にもよるが、新型コロナの定期接種開始はインフルエンザと近い時期になる見通し」としている。対象者には市の広報やHPなどで周知していく考え。(柏)