■先約を優先
石垣氏は7月5日の同委員会を私用により欠席した。本紙は石垣氏が投稿したインスタ情報を基に、本人に事実関係を確認したところ、委員会を欠席して道外にいたことを認めた。
欠席した理由については、「当日の委員会の協議事項を踏まえた上で、先約を優先した」とした。
当日の同委員会の協議事項は「作況調査」と「行政視察」だった。
■欠席手続き
同議会事務局によると、委員会を欠席する際は事前に委員長に届け出ることが習わし。これは、同議会の規定にある議会欠席理由(公務、疾病、出産、育児、配偶者の出産補助、その他のやむを得ない事由など)に準じ、委員長に届け出ることを求めている。
石垣氏は今回、同委員長の井戸達也議員に電話で欠席を届け出ている。
石垣氏が自身のインスタに投稿したことで判明した「欠席理由」。複数の市議は問題視しており、「今年4月の市議選を終えて気が緩んでいると思われても仕方ない」(ベテラン議員)。
■市民のために
SNSを活用した議員の情報発信は、市民生活に役立つケースが多々ある。
コロナ禍においては、網走市議の1人は国の生活支援情報などをSNSを通じて積極発信。また、災害時に避難所情報を配信した市議もいた。
今年4月の市議選では、ネット配信を有効活用した現職議員が、前回選挙より得票を大きく上回った。こうした状況などを踏まえ、次回選挙を見据えてSNSを積極利用しようとする市議も少なくない。
市議には公務による議員活動のほか、公人という立場での市民に役立つ情報の積極発信が求められている。