北見商工会議所は今年度第1四半期の景気動向調査報告書をまとめた。製造業、建設業、卸売業、小売業、サービス業の全5業種とも前年前月に比べ大幅に業況が改善している。
北見市内の105社が回答。集計結果は好転割合から悪化割合を差し引くDI値(景気動向指数)で表した。
製造業は26・2ポイント改善
全体の業況は、前年に比べ「好転した」とする企業が34・3%、「悪化した」とする企業が30・5%。DI値は3・8で前年同期比19・1ポイントの大幅な改善となり、マイナスからプラスに転じた。
業種別では製造業が9・5で前年同期に比べ26・2ポイント改善。建設業はマイナス24・0で同22・1ポイント、サービス業は43・7で同21・5ポイント、小売業は4・8で同19・1ポイント、卸売業はマイナス4・5で同9・2ポイントそれぞれ改善した。
経営上の問題点は1位が「諸経費増」、2位が「人材不足」、3位は「人件費増」。諸経費増については、製造業などで電気料金の値上げ、建設業などで原材料価格の高騰を憂慮する声が上がったほか、小売業などで人材難に苦慮する意見が聞かれた。(柏)