町内すべての小・中学校へのエアコン設置整備費や常呂産ホタテを支援する事業費などを盛り込んだ、訓子府町の本年度補正予算案が町議会で審議され13日、原案通り可決した。
熱中症対策でおもに日常的に児童・生徒が居る教室を対象に職員室を含め訓子府小学校で16台、居武士小学校で6台、訓子府中学校で13台を見込み、空調設備整備事業費として小・中学校合わせて7590万円を補正した。天井吊り下げ型を予定し、町教委は「来年夏に間に合うよう発注したい」としている。
町内の景気対策として、プレミアム付き商品券を発行。3千円分の買物が2千円で可能なセット(5百円券×6枚)を町民1人あたり5セットまで購入できる。引換券を来年1月9日から町民に発送し、同16日から町商工会で販売する。この事業に2587万円をあてた。
中国政府により日本産水産物の禁輸措置が行われる中で、常呂産ホタテを支援する予算として88万円を計上。冷凍玉ホタテを20㌔買い取り、小・中学、高校の給食で調理して提供する。伊田彰町長は「内陸部であっても応援したい気持ちは同じ。常呂川流域の置戸町、訓子府町、北見市の3市町で足並み揃えて支援したい」と説明した。
そのほかPCB処理業務費として91万円。公民館の変圧器1台で町内公共施設での処理はこれで最後という。
これら1億4646万2千円の予算補正を含む議案はすべて可決され、会期を1日残して13日閉会した。(寒)