インターネットの偽情報、誤情報に惑わされないためのノウハウを学ぶセミナーが8月31日、まちきた大通ビルで開かれた。
北見消費者協会と北見市くらしを守る市民会議が主催。市消費生活センター・消費生活相談員の吉次頼子さんが講師を務めた。
吉次さんは「意図的につくられたのが〝ニセ情報〟、勘違いや誤解で拡散された情報が〝誤情報〟」と説明。実際にニセ情報や誤情報が広がった事例を紹介しながら「人は自分の信じたいもの、見たいものを選ぶ傾向がある」と「認知バイアス」の心理を紹介。コロナ禍では感染症やワクチンにまつわる陰謀論、誤情報が拡散された実態を伝えた。
このほかインターネットのアルゴリズム機能でその人に心地の良い情報が優先的に表示される「フィルターバブル」やAI(人工知能)でニセの画像や動画を作成する「ディープフェイク」も紹介。
「『自分は大丈夫』と安心せず、ファクトチェック(真偽検証)機関なども活用して情報リテラシー(活用能力)を鍛えることが大切」と呼びかけた。(柏)