■議運とは

　澤谷氏が無断欠席した議会運営委員会は、各会派の代表議員で構成される。議運では、年4回開催される定例会の日程などを協議する。言い換えると、「議運が開かれなければ、定例会を開くことはできない」(同議会事務局)のだ。

　現在の議運委員は、今年4月の網走市議選後に開かれた臨時市議会(5月15、16日開催)で、議長からの指名を受けて決定。澤谷氏は議運委員のほか、総務経済委員会の委員でもある。

理由は「勘違い・思い込み」
8月の総務経済委員会も連絡せず欠席

■「勘違い」「思い込み」

　9月1日の議運は、午前10時に始まる予定だった。しかし、澤谷氏は定刻になっても姿を現さないことから、同議会事務局が電話をしたところ、澤谷氏からは「議運には出られるが、遅れる」との報告を受けた。

　議運は、会派から誰も出席することができなかった場合は開催できないルールがある。澤谷氏のケースはこのルールが適応され、流会となった。

　一方で、澤谷氏とは連絡が取れて出席の意向があることを確認できたため、改めて同日午前10時半に議運が開かれることになった。

　本紙取材に対し、澤谷氏は議運を欠席した理由について「公明クラブの議運委員は自分ではなく、(同会派代表の)永本浩子市議だと勘違いしていた。自分は議運の委員ではないと思い込んでいた」と説明。

　しかし、澤谷氏は6月21、22日に開催された議運には委員として出席している。この点について、「ご指摘通り。今回の欠席はポカミスです」と話していた。

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　本紙は先日の連載で、網走市議が常任委員会を欠席する理由や欠席する際の届出システムなどを紹介。市議の一部や支援者からはSNS上などで「歪曲し過ぎ」などと批判されたが、記事掲載後も澤谷氏のような事態は起きている。

　網走市議会議員の仕事とは何なのか—。澤谷氏の無断欠席は、素朴な疑問を投げかけている。