北見市三輪地区の高齢者クラブ「三輪あけぼのクラブ」は10月21日、北見警察署と交通安全団体を招き「交通安全教室」を開いた。
高齢者を対象に北見市交通安全市民運動推進委員会と同署が市内を巡回して開催する一環。役員会に合わせて企画し、68歳から88歳の会員13人が参加した。
ここにきて車と自転車の交通事故が続発していることから、講師の北見警察署交通課・署員は出席者のうち自転車を利用する人の数を確認。約3割が利用していた。署員は「夕方の事故が増えている。薄暗くなると相手を見落としやすい。お互い気を付けないと、事故は防げない」と訴えた。
また「自転車は車のルールにそって扱われる。自転車に乗っていた子どもが加害者になるケースも起きている」として「自転車購入時はヘルメットと保険をセットで付けて、一時停止は必ず守り、道路に飛び出さないことをみんなに伝えてください」と呼び掛けた。
同委員会からは男性2人が出席。「事故死減少をめざしているが特効薬はない。自分のこととして考えてください」と理解を求めた。
同クラブの時田捷彦会長は「この時期、暗くなるのが早くなる。事故に注意するようクラブ内の声掛けを増やしていきたい」と講師に謝辞を述べた。 (寒)
【高齢歩行者へ】
・横断歩道まで行って渡りましょう(横断歩道以外を渡ると、ドライバーから見落とされやすい)
・車が来ているときは通り過ぎるまで待ちましょう(「車は止まってくれるはず」と安全確認せずに渡るのは危険)
【高齢自転車利用者へ】
・うつむき加減で運転すると標識や信号を見落とす危険があります
・自宅近くの道路では安全確認がおろそかになりがち(「いつも車が来ないから」と安全確認を怠るのはたいへん危険です)<交通安全パンフより>