警察署や交通安全団体は「高齢者の交通事故を防ぐために」などと題した啓発パンフレットを作成し、高齢ドライバーに注意を促している。「ぜひ参考にしてもらえれば」と活用を呼び掛けている。
高齢ドライバーによる事故が増えている。つい先日も釧路市内で、高齢者が運転する車が道路を歩いていた高齢女性2人をひいてしまう事故や、高齢ドライバーがブレーキとアクセルを誤って踏み女児が犠牲になる事故が発生している。
視力や視野、判断力・瞬発力など
ヒヤリを防ぐ5つのポイント再確認を
「いつも・いつまでも安全運転を」と題した北見方面交通安全協会のパンフは「ヒヤリを防ぐ5ポイント」を紹介している。
①視力の衰え=暗い所での安全確認が難しくなったり青色が見えにくくなる傾向。「夜間や雨天での運転はできるだけ控えましょう」
②視野の狭まり=信号や標識を見落として大変な事故になることも。「前方を見渡して信号や標識を早めに確認する習慣を」
③瞬発力や脚力の低下=ブレーキを素早く強く踏み込めないことも。「スピードをひかえ、車間距離を十分確保し、早めのブレーキングを」
客観的に自分を見つめて「いつも・いつまでも安全運転を」
④複数のことを同時に処理しづらくなる=右左折時に焦ったり、安全確認がおろそかになりがち。「交差点は情報量とともに注意する点も多いので、焦らず周囲をしっかりと確認しましょう」
⑤距離感・スピード感がとらえにくく=つい、見込み右折をしてしまいがち。「右折時は対向車が途切れるまでしっかり待ちましょう」
その上で「最近こんなことありませんか?」と例を挙げ参考にしてもらいたいとしている。
【自分について】
・視力の衰えを感じる
・周囲への注意力が鈍った
・反射神経が衰えた…など、運転に不安を感じる。
【周囲の人に】
・「走行がふらついている」
・慎重な運転だが、ちょっと遅い
・一時停止や右左折時の安全確認が不十分…などと言われた。(寒)