美幌町田中で林業を営む山谷朋之さん(68)が、2023年度森と人を育てるコンクールで、最優秀に次ぐ優秀賞を受賞し、19日、美幌町役場で表彰状伝達式が行われた。
コンクールは北海道森と緑の会、北海道造林協会などでつくる実行委員会が主催。適切な森林整備に取り組む森林所有者や、長年にわたり木育活動に取り組む団体などを表彰し、森林の整備・保全を推進し、森林づくりを支える機運を高める狙い。
山谷さんは、小麦、ビートなど畑作農業に取り組む一方、約4・5㌶の森林を所有。主にカラマツを育て、今回はこのうち1990(平成2)年にカラマツを植えた2・12㌶が表彰された。つる切りや枝打ちは自力で行い、計画的に間伐をしていること、森林が畑の防風林の役割を果たしていることなどが評価された。
伝達式ではオホーツク振興局東部森林室の小笠原昭二室長が山谷さんに表彰状を手渡し「適切に整備し、良質な材を生産されている。オホーツクの誇り。引き続き良い山をつくっていただきたい」、同席した美幌町森林組合の漆原裕一組合長も「農業、林業とも指折りの経営をされている。林家の励みになる」とたたえた。
山谷さんは「振興局、町、森林組合の皆さんのお陰。今後も指導や協力をいただきながら、経営を進めていきたい」と感謝した。(浩)