越智さんは辻市長に「もう一回自分の空手がどのくらい通用するのか試したいと参加しました。目指している空手ができたと思う。指導している子ども達の刺激になれば」と報告。
辻市長は「ずっと続けてきたからこその強さ。これからも頑張ってください」と激励した。
18歳から空手を始め、2011年にはカザフスタンで開かれた「極真連合杯ワールドカップ空手道選手権大会」で準優勝するなど、数々の大会で活躍してきた越智さん。40歳で選手を引退し、指導者として活動していた。
世界大会は4年ごとに開かれるが、新型コロナウイルスの影響で2年延期に。すでに同世界大会出場を決めていた20歳ころからのライバル、苫小牧の塚本鉄兵選手の誘いもあり、再び大会挑戦を決意。北海道大会を経て、世界大会出場を決めた。
同クラスは無差別級で、各国から集まった35人が出場。169㌢の越智さんよりはるかに体の大きな選手との対戦にも「勇気を持って突っ込めた」という。トーナメントを順調に勝ち進み、決勝では塚本選手と対戦するという目標も叶えた。「勝ち負けよりも、決勝で塚本選手と戦えたのがうれしかったですね」と振り返る。
「いいトレーニングができ、力を出し切ることができました。次は子ども達に全国の舞台で活躍できるように向かっていってもらいたい」と話している。(菊)