美幌町が町制100周年

記念式典で節目祝う

　美幌町が町制施行から100周年の節目を迎えた。

　1923(大正12)年の1級町制施行から数えた節目。7月1日に来賓、町民ら約400人を集めて記念式典が行われ、平野浩司町長が「私たちが暮らすこの豊かな地は自然の恵みと先人の努力の賜物。愛着と誇りを持ち、次の世代が誇れる、全ての世代がいきいきと暮らせるまちづくりにまい進する」と式辞を述べた。

　美幌町出身のギタリスト、門馬由哉さんが「美幌町町歌」のギターアレンジと、自作曲「BIHORO」を演奏するなど、音楽が式典を彩った。(浩)

美幌町長は平野氏が再選

町議選は初の無投票

　任期満了に伴う美幌町長選挙、美幌町議会選挙が4月に行われた。町長選は現職の平野浩司氏(68)が無投票で再選。町議選の立候補者は定数14に対し、現職11人、新人2人、元職1人の計14人が立候補し、第1回統一地方選が行われた1947(昭和22)年以降で初めて無投票で当選が確定した。

　平野氏は「美幌の活力を高め、次代につなげるまちづくり」をスローガンに掲げた。当選後「先頭に立たせていただけることに感謝したい。誠心誠意、前向きにしっかり歩んでいく」と決意を述べた。(浩)

美幌駐屯地の主力部隊が改編

第6即応機動連隊に

　陸上自衛隊美幌駐屯地の主力部隊、第6普通科連隊が3月、第6即応機動連隊へと改編された。

　第5旅団(帯広)の機動旅団化に伴う改編。改編は有事の際に、迅速に部隊を展開する狙いで、第6即応機動連隊は機動戦闘車中隊、火力支援中隊などが新たに編成された。

　第6普通科連隊は1952(昭和27)年に創設され、71年が経過。改編にあたっては、帯広、美幌で記念行事が行われ、隊員たちは新たな歴史を刻む瞬間に真剣な表情で臨んだ。

　また、改編に伴い、第101特科大隊は廃止された。大隊は、1954(昭和29)年、千歳駐屯地で創隊。滝川駐屯地を経て69年に美幌駐屯地に移駐され、54年の歴史に幕を下ろした。(浩)

美幌出身・久保恒造選手　世界パラ陸上7位

　美幌町出身のパラ陸上選手、久保恒造選手(42)=日立ソリューションズ=が7月、フランスで開かれた世界パラ陸上競技選手権大会男子5000㍍(車いすT54)で初の入賞となる7位に入った。

　同種目は13人で争われ、久保選手は予選第2組4位で予選を突破。初の決勝進出を果たし、翌日の決勝で7位に入った。

　帰国後、久保選手は「ずっと思い描いていたスタート地点に立つ安心感を感じ、持てる力を出し切れた。次の世代にを育てる上でもとても良い経験になった」と報告。所属チームでは今季からコーチ兼任。2024年のパリパラリンピックを目指すかは明言を避けたが「大きな大会で走る姿を家族に見せられていない。来年5月に神戸で世界選手権があるので、見てもらいたいと思っている」と話した。(浩)

東日本学校吹奏楽大会　美幌北中吹奏楽部が金賞

　美幌北中学校吹奏楽部が、10月に山梨県で開かれた第23回東日本学校吹奏楽大会中学校部門で金賞を受賞した。

　部員17人が「月に寄せる哀歌」(松下倫士作曲)を演奏。後半の部の15校の中では最も高い得点で金賞を受賞した。

　出場は2年ぶり、金賞は通算3回目。部長の熊谷真志(まさもと)くん(3年)は「いつも通りの演奏ができました。部員同士で支え合って良い演奏を目指してきたのでうれしい。支えてくださった方のお陰」と、喜びと感謝を述べた。(浩)

津別「ウッドリーム」供用開始

　津別町の大通地区コミュニティ施設「ウッドリーム」の供用が11月までに開始された。

　5月に一足早くスーパー、7月に図書館がオープン。11月に正式なオープン式典が行われ、バスターミナルやハイヤー会社事務所などの機能も移転した。

　このうち図書館は、公民館内図書室から移転し、床面積は図書室の約5倍、最大5万冊を収蔵できる施設になった。式典では、佐藤多一町長が来場した子どもとくす玉を割ってオープンを祝った。(浩)

大空高校の生徒寮　供用を開始

　大空町立大空高校の交流拠点施設(生徒寮)が4月、供用を開始した。

　地元を離れて高校に通う生徒の寮、地域内外の人との交流を通じた学びの場として整備。定員40人で、2人部屋、4人部屋のほか、食堂、ランドリールームなどを備える。

　町は、24年度の入寮希望者が多く、定員を超えて部屋数が足りなくなる見通しだとして、早くも増築することを決定。12月の町議会定例会で関連予算案が原案通り可決された。(浩)