道徳授業の進め方を学ぶ研修会が22日、美幌中学校で開かれた。北海道教育大学附属釧路義務教育学校後期課程教諭の野口朝央(のりひら)さんが「道徳的価値について考え続けようとする力を伸ばす道徳授業」をテーマに講演。美幌中学校、美幌高校の教員ら約25人が参加した。
美幌中学校が主催。野口さんは、泳げないリスがカメの背中に乗って島に行き、遊ぶ物語を題材に講演。「リスはどう思っただろうか」という最初の問いに対する生徒の答えに「島で遊ぶときと、島に行かないで遊ぶときにうれしさの違いはあるだろうか」などと問い返すことで「自分に関係があるものとして捉え、考えることにつながる」と述べた。
さらに「マイナス思考で授業に臨むと伝達型の授業になりがち」と指摘。プラス思考で授業を進める大切さを説いた。(浩)