中心市街地活性化策㊦

2024-03-01 掲載

(網走市/社会)

~網走市の新年度予算より~

 網走市の水谷洋一市長は、市役所・新庁舎の完成に伴い、中心市街地(南4条通り商店街など)の活性化に大きな期待を寄せる。新年度予算案に盛り込んだ関連事業には、空き店舗を利用した「まちなか交流プラザ」の運営費やFMあばしりの広告放送費、コワーキングスペース「ナシタ」の利用促進に対する補助金が含まれている。(大)

「まちプラ」運営に159万円、
「FMあばしり」広告放送費も補助

■まちプラ

 市は毎年のように、年度当初予算に中心市街地活性化支援事業を盛り込んでいる。2022(令和4)年度以降、予算額は増加している。

 新年度(2024年)は1091万円、23年度948万円、22年度618万円となっている。増額の主因は、地域おこし協力隊の人件費・活動費が加わったためだ。

 地域おこし協力隊の活動場所の一つに同商店街の空き店舗を利用した「まちなか交流プラザ」(まちプラ)がある。

 まちプラは同商店街を訪れた市民らの休憩場所やイベントスペースなどとして活用。新年度予算案には、家賃や光熱費などの一部として159万円を計上している。

■FMあばしり

 同支援事業には、FMあばしりの広告放送費の補助金も含まれる。

 広告放送では、中心市街地のイベント情報や個店情報などを市民に周知する。市によると、放送枠は月1回15分間。新年度は関連経費の半分10万円を補助する。

 FMあばしりの広告放送費の補助金は、同支援事業の「中心市街地の機能維持・活性化関連」予算(50万円)から充てられる。この予算は、中心市街地関係者が先進的な取り組みを実践している他市町村商店街などを視察する際の経費の補助にも役立てられる。

「ナシタ」利用促進に60万円

■ナシタ

 株式会社「まちなか網走」が運営するコワーキングスペース「ナシタ」。新年度予算案には、従業員として配置する地域おこし協力隊2人分の人件費・活動費880万円のほか、利用促進事業の補助金として60万円が盛り込まれている。

 22年10月にオープンしたナシタに対して市は、同年度当初予算に開業支援とし820万円、23年度には利用促進支援事業の補助金として120万円を予算化。新年度予算を含めると、「ナシタ」の運営にはこれまでに延べ1800万円ほどが拠出されることになる。

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 新庁舎は来年2月に完成する予定だ。水谷市長の期待通りに、中心市街地の活性化につながるのか注目される。

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