定例北見市議会が2月29日に開会し、辻直孝市長が市政執行演説を行った。
昨年9月の市長選で3期目当選を遂げた辻市長は「この4年間は極めて重要。これまでの延長線上ではなく、新たな挑戦と改革に決意を持って取り組む。職務と責任の重さを再認識しつつ、私自身の確固たる信念を胸にこの4年間、邁進していく」と決意を述べた。
また、人口減少問題については「国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の推計によると、市の人口は2020年から50年にかけて約4万人の減少が見込まれ、15歳から64歳までの生産年齢人口はほぼ半減するという結果が示された。このままではあらゆる分野で担い手不足が深刻化し、私達が当たり前に思う社会のあり方が困難になる懸念がある。極めて難しい課題だが、人口減少、少子高齢化のペースをできる限り緩やかにする取り組みを進め、将来にわたり持続可能なまちの基盤づくりに早急に取り組まなければならない」と危機感を示した。
新年度予算は「事業の取捨選択と縮減に努め、未来への投資に予算を配分」
新年度予算案については「厳しい財政運営が予想される中、新規事業を抑制し、必要性、緊急性の観点から事業の取捨選択を行った。選択した事業も可能な限り事業費の縮減を図り、子ども・子育て支援や教育環境の整備といった未来への投資には予算を配分するなど、メリハリをつけて編成した」と述べた。
会期は3月22日まで23日間の日程。本会議は5日まで休会し、6日から代表・一般質問が行われる。(柏)