2023年1~4月に市内の65歳以上を対象に実施した「介護予防・日常生活圏ニーズ調査」によると、「日常生活や将来のことで不安なこと」(複数回答)で最も多かったのが「自分の家族や健康のこと」が60・0%で、19年度に実施した前回調査の37・6%に比べ22・4ポイント増加した。
前回より「不安はない」は減少
次いで「介護が必要になった時のこと」が53・2%(同38・1%)、「生活のための収入や年金・貯蓄など経済的なこと」が33・8%(同21・8%)といずれも前回を上回っている。
一方、「特に不安なことはない」は5・2%(同11・0%)と前回を下回った。
「介護が必要になった場合の希望(居住場所)」は「現在の自宅」が46・1%(前回40・8%)と最も高く、次いで「高齢者向け集合住宅・ケアハウス」が16・3%(同9・8%)、「特別養護老人ホーム」13・9%(同13・2%)などとなった。
また「介護が必要になった際の中心となって介護してほしい人」は「配偶者」が32・9%(前回35・5%)、「ホームヘルパー・訪問看護師」が21・7%(同13・2%)、「施設の介護職員」が17・7%(前回17・3%)など。
今後、市が重点を置くべき高齢者福祉施策は
「健康づくりや介護予防を強化」がトップ
「今後、北見市が重点を置くべき高齢者福祉施策」(複数回答)では「高齢者が元気でいられるよう、健康づくりや介護予防を強化」が42・8%(同44・8%)、高齢者が安心して出かけられる交通体系の整備」が41・1%(同44・8%)、「高齢者が地域で孤立することのないよう、地域とのつながりを強化する」が34・3%(同36・7%)となっている。(柏)