北見市空家等対策協議会(会長・渡邊康玄北見工大副学長)が1日、北見市役所本庁舎で開かれた。市内の空家に関する状況説明では、損傷が激しく修理が困難な空家の多くが留辺蘂自治区に集中していることが報告された。
市によると、2021年度の市内の空家は2007戸で、このうち「適正に管理されていない空家※1」が935戸。また「著しく適正に管理されていない空家※2」が82戸。両方を合わせると1017戸となり、全体のほぼ半数を占める。
4自治区のうち、留辺蘂自治区は適正に管理されていない空家が234戸で市全体の25%。著しく適正に管理されていない空家が45戸で、市全体の55%に上る。
こうした状況について留辺蘂自治区に住む委員は、事故やトラブルなどの発生を危惧し「これ以上放置できない状況。行政の施策を強く求めたい」と要請。市側は「留辺蘂自治区は他の自治区とは様相が異なる状況。行政代執行による解体費用回収など様々な課題があるが、安全確保に向け他の方法も踏まえて検討していきたい」と述べた。
※1=建物の一部が破損しているが、修理すれば居住可能な状態
※2=建物が大きく破損または倒壊し、修理が困難な状態(柏)