置戸町と町自治連絡協議会主催の「まちづくり移動町長室」が13日から28日にかけて秋田、境野、置戸、勝山の町内4各地区会場で開かれている。深川正美町長が地域に出向き、置戸の将来について住民と活発に意見を交わしている。
移動町長室は、全地区共通で「生ごみの分別方法」「置戸高校の現状」「公共施設の再編と使用料・手数料の見直し」の3テーマについて町が説明した後、各地区から事前に出されていた要望事項に町長らが答えた。
「安心して通える環境づくりが大事」
15日の置戸地区会場には町民25人ほどが参加。地区要望では、深川町長がかねてから公約に掲げている児童館建設に関して「子ども達がどんどん減っていく中で、20年後も施設を十分に活用できるのか」などと、新規ハード事業に対する不安の声が上がった。
深川町長は「子どもが少ないから建てるのはもったいない、ではなく子どもが安心して通える環境をつくることが大事」と述べ「子どもが少なくなってきている今のうちしか整備ができない、とも思っている」と率直な気持ちも明かした。
児童館建設は小学校にほど近い町有地に新築を計画しており、今年度は実施設計に着手。2026年度中の供用開始を目指すもので、総事業費は6億5千万円程度を見込んでいる。(理)