北見市錦町の有料老人ホーム「かのん」で毎月、ボランティアでハーモニカ演奏などを披露し、入居者を楽しませている中野美代子さん(77)。「私の方が元気をもらっているんですよ」と笑顔を見せる。
中野さんは昨年8月、施設関係者の紹介で月に一度の訪問活動を開始。中野さんは以前、中国や台湾で日本語を指導していた経験があり、人前で話すのは苦にならないという。
童謡から演歌まで多彩に
お年寄りの反応が嬉しい
中野さんは、軽快なトークを交えながら頭と体の体操や特技のハーモニカ演奏を披露。「めだかの学校」「紅葉(もみじ)」などの童謡をはじめ「港町十三番地」「北の宿から」など歌謡曲から演歌まで幅広いレパートリーをこなす。お年寄りは好きな歌を口ずさんだり、懐かしいメロディーに耳を傾けながら楽しいひと時を過ごしている。
「最初は反応の薄かったお年寄りの表情が豊かになり、声を出して反応してくれるようになりました。とても嬉しいです」と中野さん。施設側も「皆さんとても楽しみにしているんですよ」と話している。(柏)