美幌警察署は、全国で急増するSNS型投資詐欺の被害を防ごうと、企業を訪問して注意を呼びかけている。1日には、宮田建設(宮田博行社長)を訪問した。
SNS型投資詐欺は、著名人をかたるうその投資広告を出したり、「必ずもうかる」とメッセージを送るなどしてSNSに誘導し、信用させて「投資金」「手数料」などの名目で金銭をだまし取る。
恋愛感情を利用して金銭をだまし取るSNS型ロマンス詐欺も横行しており、道内の被害額は1~5月の5カ月間で約11億円に及ぶなど急増している。
「オレオレ詐欺」などは高齢者が被害に遭うケースが多かったが、SNS型は働き盛り世代の被害も多い。
美幌警察署は5月末から署員が警察署管内の企業を訪問し、手口を周知して被害の防止を呼びかけている。
1日の宮田建設は高田良一署長が訪問。「官民一体となって被害を食い止めたい。会社内でいま一度お知らせしていただけたら」と、宮田社長に手口や注意点が書かれたチラシを手渡した。宮田社長は「まずはきょうの会議で周知を図りたい」と話した。
警察署は今後、できる限り多くの企業を訪問する考え。(浩)