津別町は7月26日、倒壊などで周囲に危険が及ぶ恐れがあるとして、豊永の空き家1戸の解体に着手した。「空き家対策の推進に関する特別措置法」に基づく除却。町が同法に基づいて除却を行うのは初めて。
空き家は木造2階建てで、昨年12月に火災が発生。所有者は2020年に死亡し、町は相続人などを探したが見つからず「所有者不存在」と決定していた。
火災に伴い、2階部分はすでに取り壊されていたが、1階部分も倒壊などで通行人や通行車両に危険が及ぶ恐れがあるため、町はこの建物を特定空き家に認定し、取り壊すことにした。
取り壊し費用は約87万円。工事は8月中にも終える予定。
町によると、町内の空き家は昨年5月時点で267戸。管理が行き届いていない「管理不全空き家」も含まれているとみられ「今後、調査を進めたい」としている。(浩)