北見市消費者被害防止ネットワーク会議が7月31日、北見市役所本庁舎で開かれた。特殊詐欺などの消費者トラブル防止に向け、参加者が情報を共有した。
同会議は、市や警察などの行政機関、民間団体などで構成。消費者トラブルを未然に防ぐための活動に取り組んでいる。今回は、最近の消費者問題について理解を深め、意見を交わした。
特殊詐欺の現状について、北見警察署生活安全課の二階堂裕介氏が講演。全国的にSNSを介した投資詐欺や恋愛感情を利用したロマンス詐欺が急増していることを報告した。
二階堂氏によると、従来の架空請求詐欺や還付金詐欺など従来型の特殊詐欺に比べ1件あたりの被害額が大きく、同署管内でも1千万円以上だまし取られる事案が発生しているという。
投資詐欺の被害者の傾向について二階堂氏は「40~50代が多い。投資に関する基礎知識が乏しく、被害に気づくのが遅れがち。インターネットや金融に関するリテラシーを高める必要がある」と指摘した。
金融関係者からは「投資詐欺はネットバンキングなどで振り込んでしまうケースが増えており、窓口と違って止めるのが難しい」との声も聞かれた。
このほか子どもがスマートフォンのゲームで高額を課金する消費者トラブルも話題に上り、「子どもだけでなく保護者への啓発が必重要」との意見が上がっていた。(柏)