道警北見方面本部生活安全課は、管内における2024年の詐欺被害状況(暫定値)を調べ発表した。種類別の認知件数は「特殊詐欺」が前年と比べほぼ同じだったのに対し、「SNS型投資・ロマンス詐欺」は5倍に増え、被害額は約10倍に達していることが明らかになった。幅広い世代で被害に遭っており注意を呼び掛けている。
同課によると、架空料金請求に代表される「特殊詐欺」の2024年の認知件数は10件で前年の11件から1件減少。ここ数年は大きな変動はない。「特殊詐欺」被害額は24年は合計1386万2510円。前年の4301万4218円に比べ3分の1に減少した。
これに対し、昨年発生が大きく増えたのが「SNS型投資・ロマンス詐欺」。認知件数16件は前年の3件の5・3倍。被害額合計の3億1965万773円は前年の3079万7889円に比べ10・4倍にそれぞれ急増した。
特徴については「特殊詐欺」の多くは犯人からの国際電話で71%、「SNS型投資・ロマンス詐欺」の連絡ツールはLINEが圧倒的で94%となっている。
お金をだまし取られた手段は「特殊詐欺」の場合はATM振込が60%で電子マネーが20%、窓口振込とネットバンクがそれぞれ10%。「SNS型投資・ロマンス詐欺」の場合はインターネットバンキングよる送金が62%、ATM振込が25%、暗号資産が13%だった。
同課は「SNS型投資・ロマンス詐欺」が急速に発生しており、20歳代から70歳代まで幅広く被害に遭っていることから注意を呼び掛けている。 (寒)