■決まったの?
網走市がHPで公表した〝中間報告〟によると、新たなごみ処理施設の建設予定地は大空町東藻琴の末広地区とし、施設の処理方法は焼却施設と生ごみメタン発酵施設を併設した「メタンコンバインド方式」を採用する方針。施設は2029年度の供用開始をめざす。
新たな施設の建設予定地、施設の処理方法などは決定したわけではない。
網走市のベテラン市議は「メタンコンバインド方式の採用について、網走市議会は正式に認めてはいない。あくまで『方針』についての説明を聞いているだけ」との見解。また、建設予定地の東藻琴地区については「網走市側からは『東藻琴の住民の合意を得た』との説明を受け、1市5町による広域ごみ処理議論を市議会でも進めることにしたと記憶している」とした。
東藻琴の住民から疑問も
「今後の説明会で改めて理解求めたい」
■住民説明
同協議会によると、建設予定地を大空町東藻琴とする方針を固めたのは「昨年10月」。以後、網走市などは住民に対して、建設予定地の説明を始めた。
大空町によると、建設予定地の東藻琴地区での説明会は昨年4月2日を皮切りに、これまでに計6回開催。このほか、「ふれあいトーク」で4回(東藻琴のみ)、そして町の広報誌などで理解を求めてきた。
一方で、東藻琴への建設に疑問を持つ地元住民もいるようだ。本紙取材によると、8月23日に東藻琴で開かれた説明会(27人参加)では、建設地に選ばれた経緯などについて説明を求める声が相次いだ。
大空町の担当者は、取材に対し「10月2日に東藻琴で開催する説明会で改めて理解を求めたい」と答えてくれた。