爆発物などの不審物件に対応する合同訓練が12日、JR美幌駅で行われた。警察をはじめ美幌観光物産協会の職員らが参加し、爆発物の発見から通報、回収するまでの流れを確認した。
コロナ禍を経てイベントが再開し、大勢の人が集まる機会が各地で増えていることに伴い、イベントを狙う犯罪の発生も懸念されることから実施。本年度、同様の訓練は斜里町や遠軽町でも実施しているという。
美幌警察署、道警北見方面本部、観光物産協会などが参加し、テロ対策美幌・津別地区パートナーシップ推進会議を構成する美幌、津別両町の職員が視察した。
爆発物とみられる不審なバッグが駅の待合室で見つかった想定。駅利用者が駅に隣接する観光物産協会の職員に知らせ、職員が110番通報し、美幌警察署の署員が臨場した。
爆発物の可能性があるため方面本部の爆発物対応専門部隊が出動。防護服を着用した隊員が、X線撮影などでバッグに爆発物が入っていることを確認し、マジックハンドのような工具を使ってバッグを回収し、処理車に積むまでを訓練した。
北見方面本部警備課の課長補佐は不審物件を発見した際の対応として「光、圧力、熱などどんなきっかけで爆発するか分からない。『さわらない』『近づかない』ことが大切です」と訴えている。(浩)