半導体の重要性知って

2024-09-23 掲載

(北見市/教育)

北見工業高で出前講座

理系に関心を
〝産業の米〟国内生産率およそ3割

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 半導体を中心に、理系分野への関心・向上を図る「半導体出前講座」が12日、北見工業高校で行われた。同校の電気科や電子機械科で学ぶ1~2年生合わせて78人が参加し、半導体への理解、認識を深めた。

 同講座は、北海道経済部産業振興局・次世代半導体戦略室が主催。半導体メーカー、ラピダスの北海道進出を契機として半導体産業の振興や職業意識の向上を目的に、同校を含む道内4カ所で開催された。

 半導体は、パソコンや車、スマートフォンなど多くの製品に使われており、その重要性から「産業の米」と例えられる。

 講師を務めた北海道大学・大学院情報科学研究院の丸亀孝生教授は「半導体とは何か」について、身近な電子機器やゲーム機などを絡めながら分かりやすく説明。また、国内における現時点での半導体生産率はおよそ3割で、食糧自給率である約4割を下回ると説明。「世界的に見ると少し遅れをとっているが、日本はまだまだ力がある」と強調した。

 そのほか北海道ならではの半導体の活用法として、ドローンなどを利用したスマート農業の存在にも触れた。

 最後に「先端半導体成長に挑戦することで北海道が大きく飛躍する」と熱弁。続けて「新しい発想力や観点など、若い力が必要です。皆さんの今後の活躍に期待しています」と生徒達に力強く呼びかけた。

 参加した2年男子生徒は「半導体は、電子機械科で学ぶうえで馴染み深い存在でしたが、より深掘りすることができました」と、この日の授業を振り返った。

 丸亀教授は講座について「難しくなりすぎないように初歩的なものと大学で学ぶものを織り交ぜました。まずは興味を持って、半導体が持つ世界観を感じていただけたら」と語った。(結)

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