津別高校の3年生がアイデアを出した高校の新しい看板が完成し、22日、高校入り口の国道240号沿いに設置した。木材の温かみを生かしたデザインで、2年生の時に提言し、1年近くかけて完成にこぎつけた。
津別について学ぶ「つべつ学」の取り組み。高校入り口の国道沿いには、白地に筆文字で「北海道津別高校」と書かれた三角錐の看板があるが、文字がかすれ、消えかかっている箇所がある。
このため、3年生は、2年生だった昨年のつべつ学成果報告会で新しい看板の制作を提言。新しい看板は木製の両面式に決め、今年4月からデザイン案を作り、中学生や地域住民の投票で2点に絞った。木材を切り抜いて文字を作るなど準備を進めてきた。
新しい看板は縦0・9㍍、横1・8㍍。国道側の面は「津別高校」の文字をライトで明るく照らすデザインで、門脇茉央さん(3年)が発案した。高校側の面は、木材を切り抜いたアルファベットを1文字ずつ張って校名を躍動感いっぱいに表現。橋本悠さん(同)がデザインした。
材料のカラマツ材は、北見広域森林組合津別事業所の提供を受けた。22日は3年生が取付作業もこなし、設置を完了。新しい看板の設置を提言した柏葉幸音さん(同)は「ようやく形になりうれしい。看板を見て、津別高校に行きたいと思ってくれたら」と話した。(浩)