連載 ごみ処理施設〝白紙〟の余波?~網走市~ (下)

2024-12-20 掲載

(網走市/本紙連載)

〝プロポーザル方式〟で埋立処分場を延命?

 網走市のごみ処理業務を担う事業者の新たな選定方法を巡り、先日の市議会は混乱した。市側が唐突に提案したプロポーザル(事業提案)方式の導入について、市議からは「まちにとって有意義」「地元事業者が仕事を失う可能性もある」など賛否の声が上がった。市側の狙いは何なのか?(大)

〝唐突な〟提案に議会は混乱
公募対象は道内 選定委は非公開

■非公開

 市は2025年度から、「埋め立て処分場」と「破砕リサイクルセンター」の業務を委託する事業者を選定する上で、これまでの指名競争入札や一般競争入札から「公募型プロポーザル方式」に変更する。関連する議案を12日の文教民生委員会(市議7人で構成)に追加提案したが、〝唐突〟な市側の姿勢に一部の市議は反発した。

(※プロポーザル方式は、競争入札方式のように『入札価格』ではなく、『企画、提案』内容を重視する)。

 前代未聞の議会定例会の会期延長により16日に開かれた同委員会で市側は、プロポーザルの公募対象は「道内」とし、委託事業者の選定委員には市職員のほか複数名の第三者を加える考えを示した。ただ、選定委員会は非公開とした。

■賛成と反対

 16日の同議会定例会本会議では、市の提案に対しての「賛成」「反対」討論が行われた。主な討論内容は次の通り。

 …………………

賛成「まちにとって有意義」
反対「地元事業者が失業の可能性」など

【賛成討論】(1人)

・石垣直樹氏=「(プロポーザル方式は最終処分場の)延命に知恵を絞ってくれることに期待するもので、網走市にとって有意義なもの」

【反対討論】(3人)

・古都宣裕氏=「プロポーザル方式は(ごみ最終処分場の)減量化を最大限図るためとしながら、(導入に向けた市側の姿勢は)あまりにも拙速でスピード感を優先している」

・松浦敏司氏=「(プロポーザル方式の導入について)十分な議論がなされず、(市側から)納得できる答弁はなかった」

・栗田政男氏=「公共事業は公平・公正が担保されないといけない。プロポーザル方式で(市外の企業から)広く募集した場合、地元事業者が仕事に就けなくなる可能性もある。非常に大問題」

賛成9、反対6で導入決定

 …………

 「賛成・反対討論」のあとの採決(議長を除く全議員15人が参加)では「賛成」9人、「反対」6人で、プロポーザル方式の導入が決まった。

 網走市はごみ最終処分場の延命、広域ごみ中間処理施設の建設問題などで揺れ続けている。水谷洋一市長の舵取りに期待がかかる。

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  • ごみ処理

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