三崎くんは11月に札幌市で開かれた地区大会でバッハの「マーチニ長調」などを弾き、金賞を受賞した。金賞を受賞したのは出場14人中三崎くんを含め2人のみ。三崎くんは「緊張はしませんでした。気持ちよく弾けました」と笑顔で振り返る。
全国大会に向けては、ショパンの「ポロネーズ」を練習している。祖母の泉山陽子さんがピアノ講師だったことから自宅にグランドピアノがあり、母親のゆりさん(50)もピアノ経験者。三崎くんがピアノを始めたのは保育園時代で、ピアノ歴はまだ2年にも達していない。
自宅では毎日1時間半ほど練習する。三崎くんを指導する山崎ゆみ子さん(55)は「週1回のレッスンのたび、自宅で課題をしっかり練習してきたんだなと感じます」と努力を認める。
コンクールに挑戦し始めたのは2年生になってから。「ショパン―」の前にも2つのコンクールで好成績を残した。
全国大会で入賞すると、アジア大会への道が開ける。三崎くんは「練習したくない時もあるけれど、ステージで弾きたいので頑張ります。入賞したいです」と大舞台を前に張り切っている。(浩)