アルペン競技の第53回オホーツク中学校スキー大会が5日、北見市留辺蘂の八方台スキー場で開かれた。今月、韓国で行われる日韓中冬季スポーツ交流事業の参加選手に選ばれている女子の留辺蘂スキー少年団・尾崎カンナさん(置戸中2年)は大回転・回転ともに優勝を飾り、初の海外遠征に向けて幸先の良い年明けとなった。

　大回転と回転種目で競われ、上位結果は男女ともに同じ顔触れ。地元の留辺蘂スキー少年団勢が活躍した。

　男子は昨年の全国中学スキー大会(全中)に出場した同少年団所属の渡邉瑛琉くん(訓子府中3年)が大回転で1位、回転で2位。特別選手枠に選ばれており「2種目とも優勝したかった」と喜びも半分のようだ。

　長嶋幸明くん(美幌北中2年)が回転1位、大回転2位で「1本目は緊張で失敗したので、2本目は思い切り滑った。全道では15位以内を目指したい」とフレッシュな意気込みを語った。山崎絢くん(北見高栄中3年)が両種目ともに3位。

　女子で2種目制覇の尾崎さんは地元置戸町の南ヶ丘スキー場が雪不足でオープンが遅れるなか、留辺蘂スキー少年団に所属し八方台スキー場に通って練習する頑張り屋さん。この大会初優勝に「勝てて嬉しい」と素直な喜びを語る。旭川市のカムイスキーリンクスで開かれる全道中学スキー大会(15日から)に出場した後、昨季の成績で道内男女中学1、2年の上位各4人が選出されている第1回日韓中少年冬季スポーツ交流事業に参加。一線級と競技し良い経験にしたい考えだ。

　前田恵都さん(北見留辺蘂中3年)は昨年の全中で回転10位、大回転12位の実績を残し、特別選手枠に指名されている。今大会は大回転が3位、回転が2位。地元での開催だったこともあり少し悔しそうだ。「全道、全国では昨年以上の成績を」と意欲を燃やす。中鉢望杏さん(遠軽南中3年)が大回転2位、回転3位だった。