■神棚問題
本紙は2016(平成28)年2月、網走市役所の市長室に神棚があることを報じた。水谷市長が2期目就任(平成26年12月)に合わせて設置し、政教分離の観点などから問題視された。
16年12月の同市議会定例会・予算等審査特別委員会では、松浦敏司市議と平賀貴幸市議が〝神棚問題〟について追及。水谷市長は両氏が質問する数カ月ほど前に神棚を撤去しており、平賀氏の質問に対しては「私物につきましては整理させていただいた」と答えていた。
本紙は、こうした神棚問題に関しての市議会でのやり取りを踏まえ、新庁舎への引っ越し時期が迫っている中、改めて市長室の私物についての質問書を水谷市長に提出した。
■質問書
水谷市長への質問書は昨年11月22日に提出。主な質問は次の通りだ。
①現在の市長室に置いてある私物を教えて下さい(※私物の定義=水谷市長の私費で購入した物、または水谷市長の知人・友人・支援者からいただいた物)
②市長室に私物を置く理由を教えて下さい
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水谷市長の回答は次の通り。
①=書籍、ウォーターサーバー、冷蔵庫、ポット、給茶用具、ラジオ
②=「市長室にて政策や戦略を熟考する際に集中するため」「休憩時間にリラックスするため」「ラジオを聞くため」「水分を補給するため」
■食い違い
本紙の質問に対して、水谷市長は市長室に私物があることを認めた。しかし、9年前の議会答弁では「私物は整理した」としており、現状は異なることがわかった。
昨年11月の取材で本紙は、市長室の撮影許可を申請した。しかし、水谷市長からは「取材の意図がよくわかりません」との理由で断られた。
本紙は改めて、取材の意図を明確に記した質問書を提出した。
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次回は、再提出した質問書に対する水谷市長の回答などを紹介する。