北見市常呂の川沿小学校(玉造至校長、児童13人)のスケート記録会が3日、小学校グラウンドで開かれた。父親が冬休み中に造ったスケートリンク。児童たちが力いっぱいの滑りを見せた。

　川沿小のスケートリンクは伝統的に保護者が造成に協力し、今季は冬休み明けの1月17日にリンク開き。1周200㍍で、記録会では保護者や教員らが見守る中、100㍍、1000㍍リレーなどのタイムを測った。

　児童たちは真剣な表情でゴールを目指し、上級生はスピード感あふれる滑りを披露。転倒した児童には、保護者や上級生らから「焦らないでいいよ」と声が掛かった。250㍍を滑り切った佐藤壮泰くん(1年)は「何回か転んだけれど、ゴールできました」と誇らしげだった。

　玉造校長は閉会式で「最高の天気、最高のリンク。皆さんの頑張る姿に感動しました」とたたえた。

　今季のリンク造成は、全8世帯の父親が中心になって進めた。農村地区のため、雪を踏み固めたり、散水するトラックなどの車両も提供した。

　暖かい日が多く、完成まで例年より日数を要した。PTA会長の小林輝和さん(39)は「解けて凍った氷を削るなどの作業を繰り返したので、時間がかかった分、良いリンクができました。(温暖化などで)自分が子どもだった頃よりスケートができる期間は短くなったが、たくさん滑ってほしい」と児童たちの滑りに目を細めた。　(浩)