「報道で廃止案を知り、花えーるの存続へ署名活動を始めた」と利用者達。市に提出した後に開かれた説明会では会場から「ボランティアで花公園の草取りをしている。利用者も多く、みんなで一生懸命管理している」「市の担当者には利用者の声を直接聞いてほしい」といった発言が相次いだ。
プランは2026年度の廃止を計画。廃止の理由は人口減少で施設利用者の大幅増加が見込めず、経年劣化による修繕費が掛かるためなどとしているようだ。
チーズやパン、白花豆ムースなど地域の特産品を活かした食品加工を同施設で楽しむ、女性酪農家グループみるくVACCA(バッカ)は、花えーるがオープンする1年前の2006年に発足。15人が在籍し、定期的に同施設の調理加工室を利用して活動している。
花えーるを考える会発足
辻市長「楽しみにしている」
グループ代表を務める石井加代子さん(市留辺蘂町大和)らは市に署名提出後、「花えーるを考える会」の立ち上げを思いついたそう。「反対するだけでなく、自分達で何ができるのか。利用者間で意見をキャッチボールすることで良い考えが出るのでは、と花えーるを考える会を立ち上げた。これからの運営に反映させ、存続に向けて参考にしてもらえれば」と説明会の席上、発言した。これに対し辻直孝市長は、意見として受け止めるとか検討するといった回答ではなく「今後を楽しみにしている」と即答した。
<つづく>(寒)