「生まれる前から絵を描いていた(気がする)」というほど絵を描くのが好きで、中学校でも美術部に所属。「口下手なので、表せない気持ちを絵を描くことで表現したり、感情を消化する感じです」という。
柏陽では多くの展覧会に出品し、受賞を果たした。記念展では、2024年の全国高校総合文化祭美術・工芸部門に推薦された「メガネガネガネ」など油彩画6点ほどを並べる。「メガネ―」は、3つのメガネを通して見える独特の世界を描いた作品。メガネをかけた友人の目が4つに見えたことから、興味を抱いて完成した作品という。
このほか、2025道展U―21で優秀賞を受賞した「垂涎」、自転車で転んで負傷した経験をポップに描いた「ヒザケガスペクタクル」などを並べる。
実家は畑作農家。繁忙期は農作業を手伝ってきた。春からは札幌大谷大学芸術学部に進学する。
「いつも支えてくれた」と両親を尊敬する。「いつも野菜に囲まれて、作品のインスピレーションにもなっていました」。画家を志す、美術教諭、家業を継ぐなど現時点で選択肢は多いが「自分だけの作風を見つけ、実家に戻ったら〝農民画家〟としてやっていきたいです」と目を輝かせる。
記念展は入場無料。期間中は大屋さんが解説などに応じる予定。 (浩)