柔らかな風合いの古布「メリンス」を使った北見の小川常子さんの作品展が、北網圏北見文化センターラウンジで開かれている。「赤」をテーマに、色鮮やかな色と柄の布を縫い合わせた約200点が並んでいる。31日まで(最終日は午後3時まで)。
メリンスとは薄く柔らかい風合いの毛織物で、主に明治・大正時代に長襦袢や着物などに用いられていた。小川さんは、30年前に骨董市で見かけたメリンスの柄と肌触りのやさしさに魅せられ、収集を始めたという。
会場には、花や鳥などが描かれた柄と無地の布を表裏にし、15㌢角で縫ったメリンス生地144枚を市松模様のように並べて展示。また、そのほかの縫い合わせた布なども並べた。
小川さんは「メリンスは生活に密着していた布。何回も縫い合わせた跡もあったりしますが、それも魅力になります。図柄の美しさなど若い方にも見てもらえたら」と話している。 (菊)