不適切な支援は虐待につながる

2025-03-19 掲載

(美幌町/社会)

美幌で障がい者虐待防止の研修会

チームで取り組み起こりにくい仕組みづくりを

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 美幌えくぼ福祉会主催の障がい者虐待防止に関する研修会が14日、美幌町しゃきっとプラザで開かれた。福祉会の職員、ボランティアら22人が参加。講話やグループワークを通じ、障がい者への適切な対応を考えた。

 美幌町社会福祉協議会事務局長の藤田浩孝さんが講話。虐待防止法として「児童」「障害者」「高齢者」の3つ、虐待の類型として「身体的」「性的」「ネグレクト」「心理的」「経済的」の5つがあること、通報の義務があることなどを解説。1990年代以降に国内で発生した代表的な事件を紹介した。

 グループワークでは「健康状態の悪化につながる服薬を拒否するので食事に混ぜて飲ませた」「通院を拒否する利用者に『死んでもしらない』と発言した」など4つの事例を検討。各グループは「了承を得ずに薬を飲ませるのは虐待」「薬を飲まない理由を聞く」「ほかの職員と相談し、アドバイスをもらうべき」などとより良い対応策を発表した。

 藤田さんは「不適切な支援は虐待につながります。支援は個人で抱え込まず、チームで取り組み、虐待が起こりにくい仕組みづくりが重要。日々の振り返りが質の向上につながります」とまとめた。 (浩)

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