どこまで通用するか頑張りたい

2025-03-19 掲載

(北見市/本紙連載)

カーリング競技の強豪・札幌国際大学に進学

北見藤高校を卒業・千葉 南美さん
旅立ち

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 全国高校カーリング選手権大会(2月、青森市)女子の部で優勝した、北見藤高校カーリング部女子チームのスキップ・千葉南美さん(18)はカーリング競技の強豪・札幌国際大学(札幌市)に進学する。「自分がどこまで通用するか。まずは、レギュラー選手になれるよう頑張ります」と意気込みを語る。

全国高校選手権では頂点に

 兄(現・東京農大硬式野球部3年)に続き、小・中学と野球に親しんできた。野球少年団北見ビクトリーの北見南小6年の時は全道セレクションで選ばれ、北海道選抜チームで活躍。南中でも男子に交じって野球を続けた。

 カーリングを始めたのは高校に入ってから。部活で、同学年の仲間とチームを作り、ペンギンズというチーム名で、北見カーリング協会北見支部のリーグ戦で力をつけてきた。

 目立った成績を残せないまま、3年生の7月に出場した北海道ミックスカーリング選手権で予選リーグを2位通過。しかし3位決定戦で最終エンドに3点を取られ逆転負けした。3位まで全国大会に行けたのに悔しくて「そこからカーリングに向き合う本気度が変わった。全国が見えた瞬間だった」という。

 全国高校選手権も最後まで接戦を勝ち抜いての全国制覇だった。

 決勝戦は予選リーグで一度負けている長野・岩手合同チーム。最終エンドまで2点リードしていたが追いつかれた。延長のEE(エクストラ・エンド)はフォース(4人目)勝負にもつれ、千葉さんの最後の1投は相手がナンバーワンの場面。これをテイクアウトし、頂点をつかんだ。「心臓が強くなりました。自信になる」

将来は本場・カナダでプレーできたら
仲間やコーチ、関係者に感謝

 札幌国際大は近年、男女ともに世界で活躍する選手を輩出。「今年も全国から強い選手が入るようです」。

 千葉さんは人文学部国際教養学科に籍を置き「語学を勉強したい。将来はカーリングの本場カナダでプレーするのが夢。そのためにも英語を身に着けたい」と目標を話す。

 北見でチーム仲間だった4人とコーチに感謝。北見工大でカーリングを続ける小林芙美子さんとは「別のチームになるが互いに高め合い全道、全国大会で戦おう」と約束する。

 北見のカーリング関係者にも感謝する。遠征資金の捻出を真剣に考えてくれた人や応援してくれた人。そして、他のカーリングホールに行くといつも「北見のホールのアイスは最高」と思う。これからは一人立ちし第一歩から、得意のドローに磨きを掛ける。 (寒)

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