北見市高栄地区住民センターを会場に毎週木曜日に開設されている「こども食堂高栄」は20日、食堂を利用する小学6年生に卒業を記念して手作りエプロンをプレゼントした。
幅広い世代が気軽に集い、絆を深める場に、と2022年4月に開設。24年度は延べ5千人近くが訪れており、昨年度より千人ほど増加。経済状況や家庭環境にかかわらず、誰もが気軽に集える場所として定着してきた。
卒業記念プレゼントは昨年に続き2回目。食堂を象徴するエプロンに「これからは家でのお手伝いも頑張って」という期待を込めたという。顔馴染みのスタッフから「卒業おめでとう」と声を掛けられ、少し照れくさそうな6年生達が早速エプロンを試着した。
プレゼントを受け取った女児は「ここに来れば誰かに会えるし、スタッフの人も笑顔で話し掛けてくれるのでほぼ毎週利用しています。中学生になっても通いたい」と話した。
3周年を迎え、丸銭美恵子会長(76)は「活動が認知され、利用者数も食材寄贈といった支援も増え、皆さんに感謝しています。地域で子ども達の成長をお祝いし続けられるよう継続していきたい」と話している。
食事提供時間は午後5時~6時半。会場は3時半ごろから開放しており、早くから来ておしゃべりなどを楽しむ人も多い。 (理)