
北見市は、制作会社の株式会社ローヤル企画(本社東京都)と「地域活性化起業人」の派遣に関する協定を締結した。起業人として着任した同社の田中秀明さん(55)が14日、辻直孝市長を表敬訪問した。
地域活性化起業人は、3大都市圏に所在する企業の社員を地方自治体へ派遣する総務省の制度。地域の課題解決に向け、民間のノウハウや知見を生かして地域活性化を図る。北見市における起業人制度の活用は初めて。
田中さんは同社入社以前、こまき新産業振興センター(愛知県)で企業マッチングによる製品開発やクラウドファンディング、DX推進やIoT導入などビジネスコンサルタントに関する業務に従事した。田中さんは1カ月の半分以上、市商工観光部産業立地労政課に勤務し、企業や人材の誘致、都市と地方に住居を構える「二地域居住」の促進業務などに携わるという。
表敬には同社代表取締役社長の松浦睦桐氏も出席し、「東京でのネットワークといろいろな方々からのお力を頂き、北見の魅力をPRしたい」と挨拶。田中さんは、起業人として「関係人口の創出や新しいコンテンツの掘り起こしと開発などを通じ、まちづくりに貢献できれば」と意気込みを語った。 (理)