北見の男性(63)は1970年代の「ダットサン(日産)610ブルーバード」と「トヨペットコロナ」を所有する旧車愛好家。「燃費も悪いし、手入れもいるけど、出来の悪い子みたいでかわいいんだよね」と笑顔をみせる。
昔から自動車が好きだったという男性。8年ほど前に同級生から旧車を購入したのをきっかけに、若いころにあこがれた旧車に乗るようになり、一時は4台所有したこともあったという。
旧車の魅力を「今の時代にない個性的な形が、車っていう感じがします。子どものころ絵に描いていた自動車ってこんな四角だったなって」と話す。
道内あちらこちらで開かれる旧車イベントにも参加。仲間も増え、旧車10台ほどでツーリングすることもあるそう。
修理するための部品が高かったり、すでに生産されていなかったりと、古い車を維持するためには苦労も絶えない。しかし、錆びないように冬はもちろん、雨の日も極力乗らず、もし雨が降ったら車体の下までしっかり拭くなど、メンテナンスを欠かさず愛情を注ぐ。
現在小学生の孫が自動車好きに成長しており「いずれ乗ってもらいたいね」と〝後継者〟に期待している。
男性所有の2台の旧車は、北見市美里の上仁頃美里開拓資料館で5月3(土)、4、5日の午前9時〜午後3時半に開かれる一般開放で展示される予定。