
【毎月9日の救命講習会に行ってみました】
講習会は、市寿町の同組合本部で午後6時に開始。7月9日は比較的参加者が多く、一般市民20人が受講しました。20代から70代と思われる幅広い年代の男女が半々。聞くと、介護や福祉施設の職員をはじめ農業男性が誘い合わせ複数人で参加していたり、職場の代表として一人で参加する人などさまざま。記者と同じように「しばらく受講していないので、忘れないように」という人など、その日の仕事を終わらせてから時間を作って熱心に訪れていました。
【さっそく実技、初動行動はほぼ同じ】
前半は座学で最近の出動状況や救急車が到着するまでの間に応急手当をすることが大事だと講義を受けます。この辺は同じです。
次にさっそく実技。救急隊の藤原救急救命士とこの日が講習会デビューの湯浅隊員が講師を務め、参加者が緊張しないよう優しく教えてくれます(写真①)。
グループに分かれて記者も実技を体験。安全確保、反応の確認、応援を呼ぶなどで始まる一連の流れは以前と同じです。かつて心臓マッサージと言っていた時代に、肋骨に指を這わせて手を置く位置を確認していた手間は省略。一刻も早く胸骨圧迫に入ります。
【変更点あり。人工呼吸の動作を失念】
胸骨圧迫のテンポは1分間に100~120回でこれも同じ。ただ、押すときの参考にする歌は、記者はかつて「もしもしカメよ、カメさんよ♪」と習ったのが、今は「世界に一つだけの花♪」に変わっていました。
ほかにも、コロナ禍の際は、省いても良いとされた人工呼吸が復活(同②)。胸骨圧迫30回と人工呼吸2回(できないときは省いても可)の繰り返しです。人工呼吸が久しぶりの記者は気道確保はできたものの鼻をつまむ動作を忘れていました。胸が持ち上がらないので気づきました。
【AEDは進化】
2人1組のAED体験を一般参加の方と協力して実施(同③)。最近のAEDはさらに進化し、自動音声で手順を案内してくれるので安心です。小児用モード・パッドと言っていたのが最近は未就学児用モード・パッドに変更になっていることも教えてくれました。あっと言う間の3時間講習を終え、修了証を受け取りました(同④)。
【各種講習会を企画】
同組合では毎月9日の講習会のほか、事業所に出掛けての講習やオンライン講習なども実施しており、詳しくはホームページまたは救急ワークステーション(0157-33-3733)へ。 (寒)

