美幌高校の生徒が4月24日、特定外来生物ウチダザリガニを混ぜる肥料づくりに挑戦した。発酵して完成させた後、野菜の栽培に使って効果を検証する。
駆除したウチダザリガニを有効に使い、循環させる狙い。2025年度は、未来農業科の生徒が所属する農業クラブの取り組みになり、この日は執行部役員、会員の1~3年生11人をはじめ、町内の花壇で肥料を活用する美幌町フラワーマスター協議会の役員、講師として美幌博物館の町田善康学芸員が参加した。
ザリガニ入り・なしの2種類
野菜の栽培で効果検証へ
2024年に駆除し、冷凍保存していたウチダザリガニ約4㌔を金づちで砕いて使用。おからと米ぬか、もみ殻くん炭を混ぜ、ザリガニを入れた肥料と入れない肥料の2種類を作った。3週間ほど温室で発酵して完成させる。
完成した肥料は3年生が授業「農業経営」で、野菜を育て、ザリガニ「あり」と「なし」の効果を比較する。ザリガニの甲殻類に含まれるキチン質は発酵促進作用があるとされ、作業に汗を流した3年生徒は「キャベツ、ミニトマト、ピーマンなどの栽培に使います。どんな結果が出るか楽しみです」とザリガニの効果に期待を膨らませていた。 (浩)