オホーツク総合振興局産業振興部農務課は21日、今年度最初の「管内農作物の生育と農作業の進ちょく状況(作況)」を発表した。5月15日現在、は種や移植作業が平年に比べ遅れているのに伴い、多くの作物で生育の遅れがみられる。
主力の農作物10品目について、春から秋まで5~10月の毎月1日と15日に調査した状況を発表している。
発表によると、水稲(すいとう)はもみまき(は種)が平年同様の4月16日に始まったが、苗の草丈が平年比92%、葉数が89%で平年より3日遅れている。
秋まき小麦は、幼穂(ようすい)形成期に入っているが、茎数が平年比90%と少なく、平年に比べ3日遅れ。
春まき小麦は、は種開始が5日遅れの4月18日。これに伴い、出芽など生育が4日遅れて進ちょくしている。
大麦も平年より6日遅れて4月20日には種が始まり、出芽などの生育が4日遅れ。
じゃがいもの植付開始は4月28日で平年に比べ3日遅れている。
ビートの移植栽培は苗の葉数が107%とやや多く平年並み。移植作業は2日遅れ。
ビートの畑じかまきの直播(ちょくはん)栽培は、は種の開始が4月25日で終了が5月10日と4日遅れ。出芽が3日遅れている。
牧草の生育は平年比100%で平年並み。
一方、飼料用とうもろこしは、は種開始が5月11日で、唯一1日早くなっている。
玉ねぎは、移植開始が4月24日、終了が5月9日で4日遅れているものの草丈・葉数などの生育は平年並み。
北見市端野町川向で玉ねぎを14㌶作付けする農家は「移植しようと準備していた矢先に雪が降って畑に入れなかった」と4月末に10㌢ほど積もった雪がうらめしそう。雪解け後の5月上旬に移植作業を終え「順調だがここにきて乾燥気味。もう少し雨がほしいね」と空を見つめ話した。 (寒)