
置戸町の特産品「オケクラフト」の作り手と置戸高校3年生9人が取り組む、木製の自助食器作りの授業が10日、同校で行われた。生徒達がデザインした食器の試作品が完成し、使い心地を確かめた。
福祉の授業の一環として、オケクラフト生産者の岡村君子さんの協力を得て、取り組んでいる。「手首をほとんど動かすことができず、握力もそれほど強くない」という女性(83)の利用を想定し、皿とスプーン作りを進めている。
この日は今年度2回目の授業。前回の授業で生徒から聞き取ったアイデアを元に岡村さんが試作品をいくつか製作。生徒達は自分達のアイデアを具現化できる職人の技に感動しつつ、真剣な表情で使い心地を確認。機能とデザイン性の両立に悩みながらも「皿の形はどこからでもすくいやすいよう丸型のほうがいいかも」「スプーンの持ち手は男女ともに使える大きさに」などと改良点を上げ、岡村さんに伝えた。
授業の様子は、29日開催の「おけと夏まつり・人間ばん馬大会」の会場でも展示を通じて紹介する。 (理)