
日本語習得を希望する外国人に、ボランティアで日本語を教えるユニークな活動を実践している北見の市民団体「北見YMCAいろはの会」の例会に21日、北見市議会議員2人が訪れ、会議を傍聴した。会員の「担当する外国人は真剣に日本語を勉強している」「学習の時間を外国人に合わせるのは難しい」といった声に耳を傾けた。
市議の久保田貴行氏と三浦亨氏。留学生や外国人労働者の来北が増える傾向にあるなか「活動の様子にふれ、何か支援することがあれば」と出席した。
2000年設立の同会は、北見で暮らす外国人に向け市民が無償で日本語学習支援を行う、道内でも数少ない貴重な団体。教える一方で自らも研さんに努め、2022年には北海道多文化共生アワード表彰を受けている。
基本的に一対一で学習の場を設けており、例会では会員一人ひとりが、アメリカやモンゴル、ニジェールなど世界各国から北見を訪れている外国人との学習の近況活動を報告。初心者に対しては「あいうえおのカードを手づくりして、平仮名を教えている」、来日して半年たった外国人について「最初はほとんど話せなかったが日常会話ができるようになった」などと紹介した。
同会は例年、日本語検定を受けたい外国人を支援しており、今年も7月実施の検定試験に向けて、外国人が熱心に勉強する講習会の様子も発表された。
傍聴した、三浦氏は「初めて活動をみさせてもらったが、一生懸命さまざまに取り組んでいるのが分かった。応援できることはないか見守っていきたい」と感想を述べた。 (寒)