母が大切にしていた庭でバラ満開に

2025-06-27 掲載

(北見市/話題)

北見・細谷 史明さん、優子さん
「庭を見ると母がいるよう」

花だより

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 北見市北進町の細谷史明さん・優子さん夫婦が庭で育てるバラが今年、特にきれいに咲いた。2年前に96歳で亡くなった母親が生前、大切にしていた庭で、2人は「母も天国で喜んで見てくれていると思う」と笑顔をみせる。

 「いつも庭に出ては草取りをしたり、水やりをしたり、庭が好きな母でした」と2人。母が大事にしていた庭木だが、年齢とともに手入れが行き届かなくなることが予想され、思い切って伐採したり、十数年前からは史明さんがバラを育て始めた際も「それもいいね」と応援してくれたそう。

 バラは冬の凍結で枯れたり、なかなか花が着かなかったり扱いが難しかったが、史明さんが独学で育て方を学び、土づくりや冬囲いに手間を掛け、最近は「秋のせん定をしっかり行った」そう。

 そうすると今年は、13年前から育てる四季咲きの赤い中輪のバラがみごとなまでに数多くの花を着け、紫色のバラは紅茶に似たティー系の香りを、アプリコットの花色のバラはローズ特有の香りを庭に漂わせている。

 優子さんは「ふと庭を見ると、そこに母がいるような気がして」と話し、ブーケのようにみごとに咲いてくれたバラが、亡き母へのプレゼントになればと笑みをつくっている。 (寒)

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