ところ遺跡の森、復元竪穴住居を再整備

2025-07-01 掲載

(北見市/歴史)

骨組みの構造展示に

今秋公開予定

整備中の擦文時代の竪穴住居 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
整備中の擦文時代の竪穴住居

 国指定史跡「常呂遺跡」の主要施設が集約する「ところ遺跡の森」(北見市常呂町栄浦)では現在、擦文時代と縄文時代の復元竪穴住居の再整備工事が行われている。今秋にも公開される見通し。

 遺跡の森には「擦文の村」に4棟、「縄文の村」と「続縄文の村」に各1棟の復元竪穴住居が設置されている。

 市は計6棟のうち3棟を16~21年度に改修。それに続き、24~25年度に残り3棟を建て直すことになった。今回の整備は茅葺きの屋根をかけず、木造の骨組みの構造物として展示する。

屋根がある住居と見比べ当時の生活をイメージ

 昨年度は古くなった建物の撤去作業や材料の調達を実施。今年度は組み立て工事を行い、今秋をめどに完成・公開の運びとなる。同遺跡の森は「屋根がある住居と見比べて当時の生活をイメージしてもらえれば」と話している。

 擦文時代(7~13世紀)の竪穴住居は一般的には正方形で、加工された木材が使用されていたという。1棟に1家族が居住していたとみられる。今回は標準的な1辺5㍍ほどの住居1棟を整備し、炉やかまどの跡も再現する。また、それよりも小型の住居1棟も復元する。

 縄文時代(約1万4千年~2400年前)の竪穴住居は円形または楕円形が一般的で、擦文時代の住居のようなかまどの跡は見られないという。事業費は総額約3千万円。 (柏)

21年度までに改修した住居 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
21年度までに改修した住居

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