北見市内のスポーツジムでトレーナーを務める宝利桃華さん(21)が7日、パワーリフティングの国際大会「アジア・アフリカ・パシフィックパワーリフティング&ベンチプレス選手権大会」のベンチプレス、ジュニア女子57㌔以下で優勝。全階級、年齢を含む女性のベンチプレス種目総合でも2位に輝いた。
同大会は、6日から13日まで兵庫県姫路市で行われ、オーストラリアやインドなど、19カ国から約200人が参加。日本からは、約80人が出場した。
宝利さんは、85㌔を成功させて優勝。しかし、日本記録90㌔を更新できなかったことと、総合優勝できなかったことに、悔しさをにじませる。「これまでは、あまり目標を決めずにただひたすらに、自分がやるべきことをやってきた。今回初めて目標を持って挑み、初めて悔しいという気持ちになった」と胸の内を語る。
大会では、北海道から参加した6人と行動を共にする事が多く、互いに支え合いながら過ごした。「個人競技ではあるけれど、普段味わえないようなチームの一体感を感じた」と振り返る。
これまであまり競技に関心がないようだった両親が、今回は動画サイトで競技の様子を見ており、競技後に電話をくれたという。「それは本当に嬉しかったです」と笑顔を見せる。また、大会があった7月7日は、亡くなった祖母の誕生日だった。「おばあちゃんも見ていてくれたかな」。
今後については「日本新記録更新だけでなく、アジア記録の97・5㌔を目指します」と意気込み、来年1月に香川県で開催予定の大会でのリベンジを誓う。 (知)